5/29(日)東京11R 芝2400m 東京優駿-日本ダービー-(GⅠ)

数あるGⅠレースの中でも別格の存在。全てのホースマンが目標にしているレース・・・それが東京優駿(日本ダービー)だ。
施行条件は東京競馬場の芝2400m、フルゲート18頭立てで行われる。3歳牡馬3冠レースで皐月賞に続く第2のレースに当たるため、前走が皐月賞出走というメンバーが最も多い。ただし、皐月賞に間に合わなかった馬、敢えてパスした馬等が別路線から出走してくるため、Road to Derbyと題して路線別にまとめてみた。
下表をご覧頂きたい。各ステップレースの上位3頭を抜き出してある。赤枠で囲んだ馬がダービーで馬券圏内に入った馬だ。これを見て明らかなように、皐月賞出走馬が断然有利。また、過去10年でダービー馬となった馬の前走は実に7頭が皐月賞で、京都新聞杯が2頭、毎日杯が1頭だ。一方、近10年で馬券圏内に入った30頭のうち、前走が皐月賞でなかった馬は10頭いる。そこで、皐月賞出走馬以外で馬券圏内に入る条件を分析してみたい。

下記は近10年の皐月賞(GⅠ)、青葉賞(GⅡ)、京都新聞杯(GⅡ)の走破タイムと1F毎のラップを並べて表にしたものだ。
2012年は2着フェノーメノ(前走青葉賞1着)3着トーセンホマレボシ(前走京都新聞杯1着)
2013年は1着キズナ(前走京都新聞杯1着)3着アポロソニック(前走青葉賞2着)
2014年は3着マイネルフロスト(前走青葉賞6着)
2015年は2着サトノラーゼン(前走京都新聞杯1着)
2017年は3着アドミラブル(前走青葉賞1着)
2018年は3着コズミックフォース(前走プリンシパルステークス)
2019年は1着ロジャーバローズ(前走京都新聞杯2着)
2021年は1着シャフリヤール(前走毎日杯1着)

以上10頭が馬券圏内に入っている。
まず、青葉賞組を見てみよう。青葉賞は1994年に重賞に昇格(当時はGⅢ)、2001年にGⅡに格上げされ2着までにダービーへの優先出走権が与えられているが、28年間で1頭もダービー勝ち馬を出していない。というか、創設以来1頭もダービーを勝てていない。ゼンノロブロイやシンボリクリスエスといった後のGⅠ馬ですら2着が最高という事実は非常に重い。近10年でも2着馬1頭、3着馬3頭のみ。ダービーとコース・距離が全く同じにも関わらず関連性が薄い理由は、本番のGⅠより大きく道中のラップが緩むトライアル戦であると同時に相手強化、追走ラップが厳しくなることによる。また、皐月賞に実力馬が出走するためどうしても青葉賞に回ってくる馬は馬質が落ちることも原因か。
近10年で唯一連対した2012年のフェノーメノは、スローの1.4秒もの後傾ラップで、レースの上がり3Fが34.9秒かかっているところを上がり最速の34.1秒で差し切って勝っており実力があったということ。2013年のアポロソニックはスローの3.0秒後傾ラップを2番手につけて34.0秒で上がって2着を確保。本番は3着だった。2017年のアドミラブルは2:23.6と速いタイムで走破、且つ上がり最速で差し切って勝ったものの、本番は同じく3着だった。しかしアドミラブルは関西馬であり、中3週で2400mという距離を2度使う疲労度に輸送がプラスされてよく3着に来たというのが正直な感想。レースレベルが高い年の青葉賞組でこの内容、今年は1.4秒前傾ラップと従来の傾向に全くそぐわないばかりかタイムも平凡で、勝ったプラダリアが関西馬ということを考えると、青葉賞組は消しでいい。

次に京都新聞杯組だが、近10年でダービー勝ち馬2頭、2着1頭、3着1頭を輩出していることは見逃せない。この馬券に絡んだ馬を輩出した年の京都新聞杯のラップを見ると非常に興味深い共通点が見つかる。それは上がり2Fで時計が異常にかかったタフな(失速度合いが強い)レースであったということだ。上記表に青くハッチングした2F合計が23.5秒以上かかった年に出てきた馬が馬券になっている。昨年、今年は中京競馬場で行われたためこの法則が全く意味をなさないが、上がりがかかるタフなレースで勝ち切れるようなら同じことが言えるのではないか。ただし、今年の京都新聞杯の勝ち馬アスクワイルドモアは1.0秒前傾ラップを6番手から差し切ったもので、正直あまり価値があるとは思えない。1枠1番という内枠の利を考慮して3着候補が妥当。
ということで、今年は皐月賞組を重視。特に掲示板に載った馬たちは指数も高く、6着以下からの逆転は困難と見た。
本命は⑬ドウデュース対抗は⑫ダノンベルーガとした。勝つのはこの2頭のいずれかだと思う。今までのレースを見てきた自分の肌感覚では⑫ダノンベルーガの方が潜在能力は高いと思うが、⑬ドウデュースは心技体が揃っていると感じており、その点が今回のレースで有利に働くのではないか?今年のGⅠレースで1番人気馬が9連敗している理由は1つではないと思うが、無観客レースから有観客レースになったことが少なからず影響しているというのが個人的な見解。ヴィクトリアマイルのレイパパレや先週のオークスのサークルオブライフの惨敗は普段通りの精神状態でなかったからであり、観客の存在が間違いなく影響していた。その意味で、精神的に動じない心を持った⑬ドウデュースの方を上に取った。

この2頭で2枠が埋まってしまうので、後1枠(3着)はどの馬か?の観点でヒモ馬を予想した。結果、皐月賞組以外からは京都新聞杯1着のキズナ産駒①アスクワイルドモア皐月賞組からはディープ産駒の③アスクビクターモアを抜擢。
レースの展開が⑭デシエルトの単騎逃げになり、その後に③アスクビクターモア、⑧ビーアストニッシドのどちらかがついていくと想定しているので、③アスクビクターモアは前残りがあるとすればこの馬という点で選出。イメージはロジャーバローズだ。逆に、差して3着に入るなら前述した①アスクワイルドモア。タフなレースの内枠の利を活かせれば1発があっていい。

⑮ジオグリフは、前走は1角でダノンベルーガを内に閉じ込め、また位置をズラすことでイクイノックスの壁にならずに先に行かせた福永騎手の素晴らしい騎乗で皐月賞を勝ったが、全てがあまりに上手くいき過ぎての勝利だったこと、ドレフォン産駒で今回距離が400m延びるのがプラスにならないことを考え、4番人気でもあり消した。
同じく、⑱イクイノックスも5か月も空けて前走皐月賞を使ったということは馬の回復力に不安があるということであり、今回皐月賞から中5週であること、調教を強く出来ていないこと、キタサンブラック産駒が未知であることを考えると惨敗する可能性が高くこちらも消した。
馬券はシンプルに馬連1点、3連単4点で勝負だ。
【予想】
◎⑬ドウデュース
〇⑫ダノンベルーガ
△①アスクワイルドモア
△③アスクビクターモア

【買い目】 合計¥6,000
馬連:⑫-⑬(7.7) ¥2,000
3連単:⑬→⑫→①(346.9) ⑬→⑫→③(123.6) ⑫→⑬→①(358.3) ⑫→⑬→③(113.6) 各¥1,000

【結果】
1着◎⑬ドウデュース 2:21.9
2着 ⑱イクイノックス
3着△③アスクビクターモア
4着〇⑫ダノンベルーガ
5着 ⑥プラダリア
馬連:⑬-⑱ ¥730(3番人気)


結論から言うと予想があと少し・・・だった。1着⑬ドウデュース本命で、3着に入る馬として2頭選んだうちの1頭③アスクビクターモアが思惑通り3着に。しかし2着が思っていた⑫ダノンベルーガではなく⑱イクイノックス・・・残念の一言だ。
実は、⑱イクイノックスは調教を併せ馬にした割には負荷をかけず、軽い負荷を長めにかけているように見え、状態に不安アリと見ていた。また、レースを使った後に疲れが残る体質で、昨年の東京スポーツ杯2歳ステークスからダービー目標で直行だと考えていたが、急遽皐月賞出走に踏み切ったローテが気に喰わなかった。牝馬でいうところのナミュールのジュブナイルフィリーズ前と同じような過程での皐月賞参戦だったので、本当はそこで惨敗して欲しかったのだが2着に入ってしまったのがけちの付け始め。上記の理由と個人的に舐めたローテから消えて欲しいという思いもあり消した予想となってしまった。純粋に予想に徹するのであれば勿論買い目に入っておかしくない指数を持っていたが、競馬の予想は予想家のポリシーとか贔屓目とか競馬観とかが入ってしまうので、難しい。今回は外して悔しかったが、予想に後悔はない。

キトゥ(Kittwo)
ある時はミュージシャン。ある時はアーティスト。
ある時は馬券師。ある時はコラムニスト。
しかして、その実態は・・・昭和40年生まれの普通のサラリーマン(笑)。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次